掲示板やブログでこんな言葉が見かけます。
「ワキガって言葉が良くない!」「音が悪い!」「名前からして嫌なニオイがしそう」
命名された名前が不評なのです(笑)
もちろん、私もワキガという言葉に納得していないですし、えきしゅう(腋臭)にもなんだか納得できません。名付け親には、もうちょっと心遣いみたいなものが欲しかった。
そこでワキガの由来やその周辺で気になったことをまとめてみました。
ワキガの由来
ワキガの由来を調べてみました。しかし、これと言った情報が見つかりません。
1つ有力な説を見つけました。
ワキガは脇が香ること→脇が香る→脇香→わきか→わきが
どうでしょうか。なんとなくそんな気がするな~。と思いました。
狐臭とは
漢字で腋臭と書きますが、実は【狐臭】も【胡臭】もワキガを表しています。
狐臭とは
読んで字のごとく、狐がくさいんだろう。と思った方も多いでしょう。
それは正解!とも言えます。
アカギツネという種は尾のつけ根などに臭腺があり、ツンと鼻を突く臭いがするのが特
徴です。臭腺の代表といえばスカンクの肛門腺、カメムシの胸腺ですね。
キツネの体臭事態は犬と同じようなもので、さほどくさくないようです。
ただし、糞尿は大変な臭いを発するそうです。
狐臭とはワインの香りも表すワインの独特な臭気で米国系(ラブルスカ種)のブドウから作られるものにみられる、独特な香りが品質を下げる臭気とされています。狐の香りとは関係はありません。
ちなみに、ヨーロッパブドウでつられたワインにはない香りを表す用語らしいです。
胡臭とは
古代中国の人々が異民族の体臭として認識していた言葉だったようです。
中国で、北西方の未開民族・異民族・外国の意を表します。でたらめ。すじが通らない。
という意味があります。うさんくさい(胡散臭い)にも胡が使われていますね。
結局、狐臭も胡臭どちらも不快な意味をもっていましたね。予想どおりです(笑)
まさか、あの世界三大美女も⁉
気になる説を見つけました。
なんと、世界三大美女の一人「楊貴妃」がワキガーだった説。
楊貴妃が「体から良い匂いを発していた」ことは有名です。
それは、楊貴妃がサンダルウッド(白檀)でできた宮に住み、宮中ではモクレンやクチナシを香で焚き、クローブ(丁子)を口に含んでおり、さらにムスクを体に塗って、いろんな香りを使っていたからです。
しかし記録では、彼女はとても暑がりでいつも汗をかいており、体臭もきつかったと、残されているそうです。(一説では、彼女の出身民族胡族(中近東)は、胡族は東洋人と比べるとワキガ臭が強く遺伝している可能性もある。)
その体臭を消すために麝香(ムスク)を体中に塗り、その香りが体臭とまじりあい、よりいっそう人々を魅了する香りを漂わせていたといわれています。
楊貴妃もワキガで、ワキガであることにコンプレックスを抱いて、ムスク等の香りをつけてごまかしていた。
まさかの世界三大美女に親近感がわきました~(笑)
ところで上の文章で麝香(ムスク)ってなんだろう?と思いませんでしたか?
ジャコウジカ?ムスク?
麝(ジャコウジカ)と読みます。
ジャコウジカで検索すると画像が出てきます。奈良のシカを足を長くしても、もっと弱弱しくしたらジャコウジカです(笑)ジャコウジカは長い牙があります。
1番の特徴は腹部にあるもの!それは・・・
雄のジャコウジカの腹部にある香嚢(ジャコウ腺)から得られる分泌物を乾燥した香料、
生薬の一種である。ムスク(英: musk)とも呼ばれる。(引用:Wikipedia)
ムスクとはジャコウジカの分泌物なんですね。
詳しく説明すると香嚢の内部にはアンモニア様の強い不快臭を持つ赤いゼリー状の麝香が入っており、一つの香嚢からは30グラム程度採取することができる。
これを乾燥させるとアンモニア様の臭いが薄れて暗褐色の顆粒状となり、薬としてはこれをそのまま、香水などにはこれをエタノールなどに溶解させて濾過したものを用います。
ちなみに、現在ではワシントン条約によりジャコウの商業目的の国際取引は原則として禁止となっています。
なので私たちが知っているムスクは合成香料である合成ムスクなんです。
ムスク(musk)とはもともとサンスクリット語で「睾丸」を意味する言葉だったことが、ムスクは睾丸説ともささやかれていますが、そちらは間違いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ワキガ雑学をギュッと詰め込みました。
私は楊貴妃のワキガ説が一番衝撃的でした。
彼女は719年生まれの人ですが、その時代の中国でもワキガ臭・体臭を気にする習慣があったのは意外でした。
時代を超えてもクサイ人は悪なのが、悲しかったかな。