わきがとイジメに関するアンケート(回答:母)

アンケート

兄弟のアンケートにつづき、母にアンケート用紙を郵送して、質問に答えてもらいました。

アンケートを郵送で受け取ったときは複雑な気持ちだったようで、「あの頃はホントに大変だったから」と言って、涙ぐんでいるのが電話の向こうでわかりました。

「無理に答えなくてもいいよ。でも、お母さんの経験が人の役に立つと思ってる。」と私の思いを伝えました。

そして、2週間ほどしてからアンケートがポストに入っていました。

母にアンケートのお礼の電話をしたとき、母は「忘れていることが多く、思い出せないことが多かったよ。アンケートに答える前は嫌だったんだけど、アンケートに答えているうちに気持ちが解放させるような感覚になった。気持ちを吐き出すことは大事なんだろうね~」と言っていました。

みなさまにとって、何か参考になることがあれば嬉しいです。

わきがアンケート

◆ワキガはいつ知りましたか?

わきぺがいじめにあったことがきっかけで知ったね。

 

◆ワキガはどう思いますか?

汗のにおいと違って、独特でニオイがきつい。

 

◆わきぺとお父さん(重度のワキガ)のニオイは感じますか?

2人共、汗をかいたときにわかる。

お父さんは加齢臭が加わって、2倍くさくなった。

 

◆私とお父さん以外であなたの周りに、ワキガの人はいますか?

いないと思う。

 

◆私がワキガでイジメられた時どう思いましたか?

まず、なんでイジメにあうの?何も悪い事はしていないのに!

悲しい、ツライ、悔しい、複雑なおもい。

なんで???って思った。

 

◆イジメられていたころの私はどのような感じでしたか?

下を向いていた。

自信をなくして落ち着きがなく、人の目ばかりを気にしていた。

おどおどしていて、表情が暗い。

 

◆ひきこもっているとき、家族はどうしていましたか?

不登校になり、わきぺが家にいるので、いつ何をするのか心配で私たち両親は必ずどちらかが家にいるようにしました。

家から出れるようになると、遠く離れた図書館にいったり、経験したことのないことをさせたいと思い、陶芸や乗馬などに連れていたりと忙しい毎日だった。

この頃、私(=母)はパートもしていたので結構大変だった。

私(=母)は近所の店に買い物に行けなくなった。人から責められているように思えたから。

やっぱり、ちょっと自分(=母)もおかしくなっていたと思う。

 

◆学校とはどんなやり取りをしていましたか?

イジメを止めてほしい。イジメをしている子に注意してほしい。

わきぺが学校に行けるようにするにはどうしたらいいのか、など。

 

◆学校側の対応はどうでしたか?

あまり覚えていないけど、学校側はこんなことをしていると、並べ立てていたような気がする。わきぺは100%悪くないと言っていた。

ただ、学校に来てほしかったんじゃないかな。

 

◆お父さんはどうしてた?

私(=母)から今日は先生が来た、友達が来たなど、わきぺの様子を伝えたりしていた。

具体的にどうしていいかわからなかったから、お父さんは仕事をやめてどこかに行こうって言ってたけど、兄弟が「引っ越ししたくない」って言って、わきぺ自身も「引っ越ししないでいい」って言ったから、結局はそのままだったけどね。

 

◆私が不登校の道を選んだときどう思いましたか?

学校に行かなかったら死なないで済むと思った。

 

 

◆私が不登校になったことは、おじいちゃんおばあちゃん側には伝えましたか?

どちらにも言っていない。心配をかけるだけだと思ったから。

 

◆イジメた側に対してどう思いましたか?

気持ちとしては相手を〇す!(できないけど)

学校や社会を恨んだ。神様はいないと思ったね。

最後は自分を恨んだね。

何もできなかった自分を・・・、情けなくて・・・、自分の無力さに助けられなかったことに。

 

◆近所の人や周りの人はどうでしたか?

イジメられていることに知らないふりをしてくれる人、一緒に心配してくれる人がいたけど、イジメにあった当事者じゃないから、ほどんどの人には理解してもらえないと思ったね。

私の気持ちとはズレを感じた。何か話していても疲れたりしていた。内容は忘れたけど。

 

◆以前、わきぺを殺して自分も死のうと考えたと打ち明けてくれたけどその時の感情は?

もう、何もかもに疲れていたんだと思う。楽になりたいと思っていたのかな。

こころと体のバランスが取れなくて、いつもきつい状態だった。

神経が張り詰めていて起きている間はずっと考えていたから、ゆっくりすることができなかったからそんなことを考えてしまったんだと思う。

 

◆こどもの体臭に悩むお母さんにメッセージをお願いします。

今は真っ暗なトンネルの中にいるけど、必ず光は見えてきます。

子供を信じつつ、見守りながら子供の状態、様子をよく見て行動することが大切だと思います。

ひとりで悩まないで、同じように悩んでいる人たちとコミュニケーションをとって、励まし合って乗り越えてほしいです。

同じ境遇の人と話すと心が楽になりますよ。おすすめです。

 

まとめ

あの頃、私は自分のことで精一杯で母のことは思いやることが出来ませんでした。

母は私と同じように苦しんだと思います。母がこんな私を見捨てないでいてくれました。

母の愛情を感じます。

子供って、どこかで親の愛情をはかったり試したりすることがあると思うんです。

色んな手段で親を突き放そうとするけど、親は子供を絶対に見放さないでください。

あきらめないでください。

絶対その先に希望があります。