アメブロでもちょいちょい登場する「研究員のクリスさん」について調べてみました。
情報が英語ばかりで限界がありましたが、私のわかる範囲でご紹介します。
プロフィール
名前:Chris Callewaert(クリス・カレワート)
性別:男性
職業:微生物学者
研究分野:膚、衣服、洗濯機の体臭の科学
現在:ベルギーのゲント大学、アメリカのカリフォルニア大学サンディエゴ校
脇のニオイについてクリスさんの考え
腋臭症は、不快な臭いが脇の下から発散する状態です。これは生活の質に大きな影響を与えます。
さらに、世間では腋臭症について話すことはタブーとされています。
腋臭症は一般的に病気とは見なされません。まれなケースですが、生活を完全に圧倒し、妨害する疾患です。
現在、脇を洗ってデオドラント剤を使う以外にできることはあまりません。
私たちの研究チームは体臭の解決策を見つけようとしています。体臭の科学を解明しています。(参考:HP)
クリスさんの研究「バクテリアの移植」について
脇のニオイの原因は脇の下に住むバクテリアがアポクリン汗腺から出る汗を分解することで悪臭が発生します。
一般的なニオイ対策としては、バクテリアが発生させるニオイを制汗剤やデオドラント剤を塗って解消しようとしますが、バクテリアの繁殖を阻止するのは難しく、どうしても臭ってしまいます。
そこでクリスさんはある方法を考えつきました。
それは、腋臭症でない人の脇の下にいるバクテリアを採取し培養する。
それを腋臭症の人の脇の下に移植するものでした。
この細菌移植は腸の病気など、他の病気でも効果を発揮しています。
腸内環境を改善するために健康な人の便を、腸の病気で悩む人の腸に入れると、移植されたバクテリアの働きで腸内環境が改善されそうです。
クリスさんはこの治療をワキガにも応用したのです。(参考:ザ!世界仰天ニュース)
クリスさんが行った移植方法
ドナーは家族の中から選びます。ドナーには脇の下の洗浄を3~4日やめてもらいます。
すると、ドナーの脇にはドナー菌が大量に発生します。
ドナー菌は分子技術を使用して選別し「良い」微生物が存在するかどうかを確認します。
ドナーを受ける腋臭症の人は石鹸、抗菌剤、場合によっては局所抗生物質を使用して、脇の下を1週間徹底的に洗浄します。
良い菌は鮮度を保ったままで移されます。結果は少なくとも1か月間、脇のニオイに大きな改善が見られたそうです。(参考:HP)
クリスさんが研究中のプロバイオティクス消臭剤
良い菌の移植は効果が数か月後に消える可能性があることがわかりました。
そこで、クリスさんは特徴的な悪臭を発生しないバクテリアをスプレーにしたものを、毎日、脇に適用してもらう臨床実験をしました。
結果は素晴らしいもので、開発と分析が引き続き行われています。
テスターを試してみたい方、または開発の最新情報を受け取りたい場合は、HPにある入力欄にメールアドレスを入力すると何かしらコンタクトが取れるようです。(参考:HPより)
※興味のある方はテスターをいただけるようです。日本でもOKなのかは不明です。
私もコンタクトを取ろうと考えていますが、もう少し知識がついてからにします。
クリスさんが研究中のプロバイオティクス服(スキンⅡ)
デザイナーのロージーブロードヘッドさんと一緒に、衣服の繊維にプロバイオティクス(人の体に良い影響を与える菌)のカプセル化を模索しています。
肌の水分と接触すると活性化するしくみです。
これらの菌が体臭を撃退するのに非常に効率的であることを示す臨床データがあります。
最適な結果を得るために、プロバイオティクスは汗をよくかくところに多く使用されています。
カプセル化された菌は、体臭を減らし、細胞の再生を促し、皮膚の免疫システムを改善します。現在、開発の段階にあります。(引用:HP)
プロバイオティクス服について詳しく知りたい方はYouFab Global Creative Awardsへ。 画像と動画で確認できます。
ロージー・ブロードヘッド(Rosie Broadhead)
ファッション業界のバイオマテリアルに特化したアパレルデザイナー。
彼女の関心は皮膚と衣服の相互作用と、科学がファッションの未来にどのような影響を与えるかという点にあります。
彼女の最新のプロジェクト「スキンII」プロバイオティクスの衣服は、日常着と組み合わせによる皮膚の自然な生物学的機能を探求しています。(参考:YouFab)
まとめ
今回の情報はHPを中心に収集しました。このHPはあまり更新されていないようなので、情報としては古いかもしれません。
おそらく、現在はもっと色んな研究をされていると思います。
HPではデオドラント剤だけでなく、服も研究されているとわかって驚きました。
気になってその服をチェックしたのですが、正直に言うとガッカリでした。
見た目は完全にウエットスーツのようなもので、どう見ても実用性に欠けていました。
今後研究が進んで、将来は素敵なデオドラント剤が生まれることを願っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。